毛髪ミネラル検査と古い銀歯
投稿日:2017年6月24日
カテゴリ:院長ブログ
特に重金属が邪魔しているような症状は自覚していませんが、
自分自身の毛髪ミネラル検査を行いました。
やり方は簡単です。
髪を切りにいくときに所定のキットを持参して、
一定量の毛髪を採取するだけです。
それを国際郵便で米国の検査会社に送付して
2週間ほどで結果が届きます。
今回この検査を行った目的は、自分の重金属の蓄積度合いを知りたいということでした。
毛髪は排泄器官ですから、重金属の簡単なモニタリングとして使えます。
爪の検査もあるのですが、爪はいろんなものを触りますので不向きだそうです。
さて、結果は水銀が高めでした。
ただ、思ったよりは低めです。
なぜなら、歯科医師という職業は水銀(歯科金属)に曝露されることが多く、
これまで同業者の水銀がことごとく高値(振り切れるぐらい)のを見てきたからでした。
私は、
マグロの赤身をしょっちゅう食べているわけではないですし、
むしろマグロを食べる時は水銀を抑えてくれるセレニウムが多く含まれる血合いの部分をあえて食べるようにしています。
また、水銀を含むアマルガム合金を削るのは今では年に数回程度。
昔は知らなかったのでなにも考えずに削って白い樹脂を詰めていました。
今はかなり慎重です。
まず、削りカスを患者さんが飲み込んだらどういうことが起こる可能性があるかが容易に想像できますので、
どうしても削る際は患者さんを守る手段を講じて、それから自分の防護策も行い削ります。
最近では、朝のグリーンスムージーに必ず水銀デトックス系栄養素を入れていますから、
ある程度デトックスできているのだろうと考えていました。
今回のデータは過去の影響がどれぐらい蓄積しているかを見たかったのです。
さて、これでつぎの重金属尿経路排泄検査をアンチエイジング系クリニックで受診するか、
さらに、キレーション点滴で積極的排泄を行うか、まだ保留にしています。
皆さんは、安易に古い金属を削られて飲み込んではいませんか?
重金属がどのような体内動態を発揮し、
微量ミネラル輸送障害や神経障害がどのように発揮されるかということを
歯科医師は一般的に勉強していません。
また、重金属が原因の問題が起こったとしても
大病院、大学病院ではこのような検査は行っていないのです。
これが現実です。
問題が起こってから元に戻すにはかなり複雑化します。
金属を外す時は慎重に行ってもらってくださいネ!
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