セラミック治療のよくある例 その10 銀歯のすきまにむし歯ができたケース
年末に銀歯がとれてきたという方です。
取れてきた銀歯を合わせてみますと・・・
少しスキマができているようです。
詳しく見てみましょう。
矢印の部分にはひびが入っています
なんとなく中が黒っぽく見えます。
銀歯の下を探っていきます。
慎重にむし歯の部分のみをとるようにして、
少しずつむし歯を取って行きます。
さっきとは違う場所にひびが見えてきました。
ひびは多発しているようです。
さあ、むし歯の部分は取りきれたでしょうか?
確かめてみましょう。
むし歯は全部とれたのかどうか。
直接、器具で引っ掻いてみますと、まだまだ残っています。
ひびが明瞭に見えるようになってきました。
幸い歯が分離するようなひびではないようです。
むし歯の部分を染め出してみます。
むし歯はほとんど取れていますが、少し残っていました。
これでむし歯をとるのは完了です。
ここまでで30分ほどかかっています。
1時間の予約をいただいているのはこのためです。
15分の予約ではとても無理なのです。
もう神経すれすれのところまで到達している可能性が高いです。
露出した象牙質を樹脂でコーティングします。
コーティング終了です。
ひびがみえますがその上からセラミックを接着して補強しますので
今回の場合は大丈夫でしょう。
セラミックのための形を作っています。
セラミックの場合は特殊な削り方が必要です。
型どりが終わり、作成したセラミックを接着します。
今回のセラミックは強化型なので釜で焼いています。
仮に合わせてみます。
接着阻害因子を排除し接着していきます。
接着した直後です。
バリをとったりかみ合わせの最終調整をします。
きれいに仕上がりました。
前後で比べてみましょう。
いまにも割れそうだった歯が補強されました。
また継続してメインテナンスですね。