セラミック治療のよくある例 その30 大きなむし歯の治療後修復したケース
奥歯に大きな穴ができて痛みがあるということで来院されました。
歯が黒くなっています。
近くから見てみましょう。
明らかに歯の1/3以上むし歯になっているようです。
すでに痛みがあることから、歯内療法を視野にいれて治療しています。
慎重に少しずつ軟化した部分を取っています。
神経が見えてきました。
歯の中からの出血が見えます。
この出血が止まれば良いのですが、残念ながら今回は麻酔も効きづらく、
炎症がひどいようで、出血が止まりません。
歯内治療を行うことになりました。
神経や血管が入っている入口が4つ見えます。
このトンネルをきれいにして、密閉します。
ひびが見えてきました。
まだまっぷたつに割れているわけではありませんので、助かりそうです。
樹脂で封鎖していて補強します。
そして、形をきれいに整えます。
同時に後ろの歯の側面に見えている虫歯の治療も行っています。
歯の形をスキャンしてセラミックを作り、それを接着します。
表面処理を行いました。
接着直後です。
拡大してみてみましょう。
前後の比較です。
痛くなってから歯科にかかるという考えの方は、歯を失ってしまう可能性が高まります。
このような治療は決して万全ではなく、単に穴があいたところを封鎖したに過ぎません。
むし歯にしてしまった場合は治療を行いますが、その後にむし歯菌の検査を受けたり、メインテナンスや定期健診、食事の見直しをされることをお勧めしています。
根本的な原因にアクセスしなければ、どんなに健診を受けても繰り返します。