セラミック治療のよくある例 その7 歯が欠けてきた!
歯が欠けてぎざぎざするということで来院されました。
確かに歯の一部が欠けています。
さらにむし歯ができているように見えます。
構造的に薄くなる部分もセラミックで被いますので
ほとんどかぶせるような形になります。
むし歯の部分がしっかり取れたかと思いきや
よく見てみると残っていることがあります。
最後は手の感覚が頼りです。
まだ残っていました。
しっかりと取り残さないようにします。
8倍の拡大視野にて作業しています。
なんとか取り終わりました。
30分ほどかかりました。
マイクロスコープをのぞきながらむし歯を取る度に、
思うのですがむし歯をしっかりと取るのは大変時間がかかります。
そのため、しっかりとむし歯を取りきるために1時間の予約を基本としています。
温存できるエナメル質の部分は極力温存する設計で削っています。
その方が歯を長持ちさせることができますので。
セラミックのかぶせものを接着しました。
前後で比べてみましょう。
しっかりと補強ができたかと思います。
削った翌日に完成というのも
仮どめが取れたり、角が舌やほっぺたに当たったり、再感染の可能性などを考えると
メリットですね。
さて、この方の場合は一つ手前の歯の治療がこれから必要になります。
そして、治療が終わったら唾液の精密検査を行い
う蝕リスク判定の予定です。
これまでの治療の跡からう蝕菌が非常に多い可能性が高いので、
繰り返しの危険性が高ければう蝕菌の除菌を行い、
リスクを下げる治療をしてフィニッシュとなります。