セラミック治療のよくある例 その19 白いかぶせものが割れてしまった!
白いかぶせものが割れました!という電話がありました。
割れた状態がどのようなものなのか見てみないとわかりませんので、
拝見しましたら、こんな感じです。
メインテナンスで通われていた時から、
歯のつけねの黒い部分が気になるとおっしゃってました。
寄ってみましょう。
確かに割れています。
割れた断面をみると厚みに問題があるわけではなさそうです。
素材は、ハイブリッドでしょうか?
結構古そうです。
だいぶ昔に治療をされた記憶があるとのことでした。
割れた歯の一つ手前も同時期に治療されたとのことで、
今回は2本同時に着手することになりました。
まず、表面をはがします。
今回は歯と歯肉の間に糸をいれて、際(キワ)をはっきりとさせてから
歯の形を削って行きます。
歯の中の汚染状況を調べないといけませんので、
中を見てみますと・・・
歯の内部は細菌感染をおこしていました。。。
ひとまず、仮歯を装着します。
歯のつけねの変色部分がうまく隠せたようです。
このあと、歯の中の治療を行い(3時間ほど1時間を3回)、
内部の感染を除去しました。
グラスファイバーで接着補強を行い、
最終的なセラミックのかぶせもの(クラウン)を装着したところです。
歯肉は安定していますし、内部の変色もマスキングできています。
前後で比べてみましょう。
遠目からみるとこんな感じです。
強度的に3倍のもの(圧縮強さ)に変わり、
接着も昔の接着材とは接着強度が強くなっているので、
ご安心いただけるかと思います。