セラミック治療のよくある例 その25 しみるのがとまらない歯を修復したケース
冷たいものに歯がしみるという方です。
しみるということに対して原因除去をしたものの、
結局しみるのは収まらず日常生活において非常にストレスになっていきました。
相談の上、中の神経を取り除く処置を行い(歯内療法)
修復治療を行うことになりました。
もともとは部分的に銀歯が入っていました。
歯が2/3ほどに小さくなっています。
内部は密閉されています。
さらに樹脂で封鎖しています。
今回は、2/3ほど歯が残っていたためグラスファイバーの補強は不要でした。
セラミックで修復します。
きれいに修復できたと思います。
歯のエナメル質を温存できる場合は
歯の寿命を長くするために極力残すようにしています。
ごく稀にしみるのがおさまらずにこのような治療を選択せざるを得ない場合があります。
この方の場合は片方の奥歯が3本失われており、
負担がかかったことでしみるのが止まらなかった可能性があります。
現在78歳で、ご自身なりの判断で歯を入れない選択をされています。
この治療により力学的なバランスが変化したわけではありませんので、
今後なんらかの問題を起す可能性はあります。
それも踏まえての処置ですが
やはり力学定に安定した状態にもっていっていただけたら
今後は後手に回らずに済むのにと思います。