う蝕治療のよくあるケース その1 一見小さな穴の下で広がっているケース
特に症状はないのに、むし歯が非常に怪しい状態というのがあります。
こういうのです。
エナメル質の範囲内(昔でいうC1)という状態であれば、
経過観察しましょうという考え方がありますが、
これはC1の状態を以前から経過観察していました。
今回はあきらかに色がおかしいので、ラバーダム下、マイクロスコープ下で探ります。
ちょっとずつ削っていきますと、
黒いスジのようなものが見えます。
もう少し削って行きますと・・・
むし歯で溶かされた部屋のようなものが見えてきました。
むし歯(う蝕)の部分を慎重に取っていきます。
二つめの部屋も広そうです。
取りきれたかどうか確認します。
ピンク色に光る部分、ここも削る必要があります。
削ります。
探って行くともう1カ所う蝕の部屋がありました。
う蝕(細菌感染部分)を取ります。
またまた確認します。
う蝕部分をわかりやすくするこのライト、非常に便利です。
これで詰め物をしてフィニッシュとしました。
ちなみに、この黒い点、
むし歯ではありません。
ミラーについた水滴がこのように見えてますのでご安心ください。
今回の治療は、マイクロスコープ下で8倍拡大視野での映像を使ってご説明しました。
この治療を肉眼でできる自身は・・・・ほとんどありません。
はっきりと見えるからこそできる治療だと思います。