たまにあるケース その3 1本だけの歯牙漂白
なんとなく痛みがあり、1本だけ歯が変色していて気になるということで来院されました。
確かに周りの歯に比べると1本だけ暗く感じます。
拡大してみるとこんな感じです。
裏側から見てもむし歯はなく、過去に治療した跡も見当たりません。
おそらく中の神経や血管が機能しなくなっている、
かんたんにいうと腐っている可能性があります。
麻酔をせずに裏側に穴をあけてみるとやはり中が汚れています。
神経や血管の面影すらありません。
まずは歯の内部をきれいに洗浄し(歯内療法)、症状が落ち着くのを待ちます。
幸い、治療後に症状が落ち着きました。
この歯は、変色を戻すために漂白を行いました。
歯の裏側の漂白剤をいれるスペースがこちらです。
さて、その結果どうなったでしょうか。
今回は1度の漂白で良い結果が出たようです。
いかがでしょうか?
元は1本だけ暗かったのですが、今は周りと同程度の明るさを取り戻しています。
拡大してみます。
前後の比較です。
条件が整えば、セラミックをもちいなくてもこのような回復が可能になります。
ちなみに、穴をあけた部分はグラスファイバーを樹脂で接着して補強していますので
折れる心配は少ないと考えています。