インプラント治療のよくある例 その2 おく歯の骨のないケース 上あご1歯 完了まで
前回は実際の処置がどのように行われるか解説しました。
今回はその続きです。
最初はこのように骨の少ない状態でしたが、
インプラントをいれる(埋入する)のと同時に骨の造成処置を行い、
骨の治癒と添加を待つことで、
新しい骨が作られます。
つまり、インプラントが噛み合わせる力に充分耐えられるように待ちます。
尚、この待ち時間というのは、元々あった骨の量や骨の状態に左右されます。
今回は条件が整っていましたので、
このように切開も縫合も行わずに処置を行いました。
蓋を外すとこんな感じになっています。
銀色に見えているのがインプラント体の中です。
ここに土台が装着されます。
この土台の上に歯に相当する部分がくっつきます。
流れを比較しながら見てみますと・・・
処置前→インプラント処置後
処置前→ 歯の部分装着後
かみあわせの確認後↓ です。
治療はこのような流れで進み、ほぼ計画通りでした。
今後は、ご自分の歯を長持ちさせるのと同様にメインテナンスプログラムに入って
長期安定、長持ちが目標です。
いかがでしょうか。
たくさんの写真を元に丁寧にご説明したつもりです。
当院では、術前にしっかりとご相談の時間を設け、
さらに治療計画についても十分に検討の時間が得られるように
配慮してインプラント治療を進めています。
インプラント治療とは、歯がないから入れるといった安易なものではなく、
口のバランスを整える上での一手段にすぎません。
歯周病の状態、う蝕の状態、かみ合わせの状態、栄養状態、
これらのバランスを取り直して、インプラントをいれることでメリットがあると判断されご理解された場合にのみ行っております。
安全性と長期安定性確保が大前提です。