セラミック治療のよくある例 その16 むし歯が中で広がっていたケース
銀歯の境い目がなんとなく黒いので気になるという方です。
見てみましょう。
見えますか?
よく見えませんよね。
拡大してみます。
微妙にふちの部分がむし歯になっているようです。
これで見えましたか?
崩壊していくのは時間の問題なので
将来のことも考えてセラミックにやり替えをすることになりました。
ラバーダムで金属の削りカスが飛び散らないように防護して
金属を外します。
矢印のところがむし歯ですね。
下地の部分を外していきます。
なんと、下地の下の部分に大きな虫歯が隠れています。
この治療をしたときの取り残しなのか、
新たに発生したのかは定かではありませんが
とにかくきれいにしていきます。
自覚症状はゼロです。
内部に補強のためのねじが入っています。
取ります。
スクリューピンというものです。
保険の治療で標準に使われるものです。
昔のやり方というやつです。
できればやりたくない治療の一つですが、
保険を選択された方の場合はやむなく使用しています。
たぶん、嫌な治療をやっているのを表情にはださないようにしようとして
こわばっているはずです。
それぐらいやりたくない治療ですが
義務としてやらなければならないときがありますのでツラいです。
歯の中に感染が認められましたので、
歯内療法を行いました。
↓ 治療が終わったところです。
内部のむし歯の影響で歯の壁が一部なくなっていることが判明しました。
今回は歯ぐきの状態がいいので外科処置で回復することは行わずに
このままグラスファイバーで補強しました。
この歯ぐき、実はある栄養素が足りている証拠でもありますし、
しっかりと補充されているという証拠でもあります。
来院されている方は、分かりますよね?
ピロリ菌感染と関係があるアレです。
意外とまだまだ同業者にも知られていないのですよ。
歯を温存して形を整え、
いつも通り歯を口の中でスキャンしてセラミックを作成します。
所定の接着操作を行い、
できあがったセラミックを接着します。
前後で比べてみましょう。
写真の角度がちょっと違いますがこんな感じです。
きれいに入って良かったです。
またメインテナンスですね!