セラミック治療のよくある例 その6 おく歯のつめもの周囲がむし歯
下あごの一番うしろにある歯です。
かみ合わせの部分に樹脂が詰めてありますが、
欠けています。
欠けたところからむし歯が見えます。
樹脂を詰めれば簡単に治るように思えますが
経過をみていくとこのような状態になることが多くみられます。
むし歯をとっていきますと、
中に密閉材が見えてきました。
この歯は以前に歯内療法をうけた歯だということです。
つまり、神経がない歯です。
歯の中に感染はありませんでしたので、
そのまま樹脂で一部を封鎖しました。
この歯は最終的には補強も兼ねてかぶせますが、
ひとつ問題がありました。
歯の丈があまりにも短すぎるのです。
ということは、
通常の土台を作って、かぶせものをするという二重構造で
歯を作るのが困難です。
作ったとしても非常に外れやすいものになるでしょう。
このような場合、苦肉の策ですが
土台部分とかぶせる部分を一体とした構造物で
歯を修復することがあります。
歯の色が一見、むらさき色をしていますね。
釜で焼く前の状態です。
釜で焼いて接着しました。
きれいに入りました。
さて、一つ手前の歯にも樹脂が入っていますがなんとか耐えています。
今後欠けてきたりする場合は補強が必要になるでしょう。