インプラント治療のよくある例 その5 奥歯を2本失ったケース|浦安市の歯医者|新浦安駅のローズタウン歯科クリニック

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インプラント治療のよくある例 その5 奥歯を2本失ったケース

インプラント

 

となりあった奥歯(大臼歯)を2本失ってしまうとどんな影響が出るのでしょうか?

 

想像してみて下さい。

 

あなたは台所で調理しています。

肉や野菜をまないたの上で切ります。

 

ところが、まな板が小さくて、さらに小さいフルーツナイフを使わないといけません。

これが1日に3回続きます。

 

調理時間はどうなるでしょうか?

 

当然長くなるのはわかりますよね?

もしかしたら、めんどくさくなって切るのが雑になり大きいままの調理になるかもしれません。

 

これはそのまま口の中に当てはまります。

 

大臼歯がないことで食事の時間は当然長くなります。

過食を防ぐことはできるでしょうが、それ以前に肉や野菜を咬むということが非常に難しくなります。

 

3食、グリーンスムージーで野菜を摂取するということはできるでしょうが、

外食は難しいでしょう?

 

旅行にいったときにそれがはっきりと自覚されます。

観光旅行になれば、いつもよりも活動量が増えるでしょうし、疲れがたまるでしょう。

この疲れ、マッサージや温泉などで副交感神経優位にすることに加え、

栄養価の高い食事をすることが大事になってきます。

 

前置きが長くなりすぎました。

本題に入ります。

インプラント

 

奥歯2本が既になくなっています。

現状で反対側(左側)の歯を主に使っており、将来そちらが壊れてこないかという不安を抱えていらっしゃいます。

 

我々の用語では、咬合崩壊と呼びます。

咬む力を支える柱が少なくなると、

ドミノ倒しのようにかみ合わせが壊れていきます。

 

奥歯がなくなると、前歯に影響がでます。

唇が閉まらない状態まで前歯が外側へ飛び出します。

そうなると、歯列矯正治療を併用するしかなくなってしまいますので、

治療は複雑化していきます。

 

この方の場合は、先手をうって安定した状態に持っていくことを希望されました。

インプラントを2本使用してかみ合わせの安定を得ることになりました。

インプラント

 

インプラントを適正な位置にいれる(埋入)ということが大切です。

 

インプラント

 

骨の状態はあらかじめCT撮影を行い、3Dシュミレーションをしていましたので、

不足した骨の造成を同時に行っています。

 

インプラント

 

初日のインプラント手術は、予定通り終了しました。

位置に問題がないか確認しています。

 

インプラント

 

その後2ヶ月間骨の治癒を待ち、型どりをします。

 

インプラント

 

インプラントの蓋を外すとこんな感じになっています。

手前側は硬い歯肉がやや不足しているので歯肉移植という手もありますが、

今回は行いません。

インプラント

 

インプラントに仮歯を装着して経過を見ます。

これまで全く使っていなかった部分、

すなわち何もなかったところに突然歯が出現しますので、

いろいろなことが起こりえます。

 

頬を咬んだり、

舌の邪魔になるように感じたり、

大きく感じたりと言うことがあります。

 

この歯が噛み合う相手の歯(上の歯)も同様に、

咬む力が加わっていなかったところに負荷がかかりはじめます。

なにも感じない方がほとんどですが、

人によっては数日ほんのちょっとだけ痛く感じることもあるようです。

これは歯根膜という歯と骨を結びつけている薄い膜(平均30μm)への血流が再開するからだといわれています。

 

また、筋肉も使わなければ萎縮していきます。

リハビリを兼ねた仮歯です。

 

インプラント

 

少し形の修正が必要ですが、これは最終のセラミックに置き換えるときに修正します。

 

しばらく経過をみた後に、最終のものに置き換えます。

 

このインプラント治療というのは、

歯がないから入れるという風に捉えている方が多いようです。

実際には冒頭に書きましたように体を維持するための栄養素をしっかりと取り込むための調理道具を回復するということに他なりません。

ですから、インプラント治療を完了して炭水化物の比率が高い食事をするというのは

慢性疾患を助長する可能性が高く、

あまり得策ではありませんので、食に関する改善も同時に行いましょう。

それによって、体をしっかりと維持することにつながります。

 

食については、栄養価の高い食材、デトックスをサポートする食材の二つを考えることが大事です。

当院では、治療後の食のサポート、栄養サポートを行うために血液検査を用いた栄養解析を行っていますのでそちらも合わせてご希望されると、オプティマルヘルス(健康の適正化)が得られるかと考えています。

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