矯正治療後ブリッジにて審美的回復を行った例
下のまえ歯が2本、生まれつきで歯がない(先天欠損)の方において、マウスピース矯正治療とブリッジを用いて審美回復を行なった女性のケースです。
最初の状態(下の歯を、上から見たところ)
最初の状態(正面から見たところ)
最初の状態(全体)
まず、シュミレーションで確定した矯正治療を行いました。
歯がない場合の歯列矯正治療 2歯欠損ケース シュミレーション
シュミレーションではこのようになる予定です。
治療前
治療後
正面から見ると
治療前
治療後
実際の状態を確認してみましょう
治療前
治療後
治療前
治療後
矯正治療前(全体像)
矯正治療後(全体像)
シュミレーションでは、現在歯がない部分に対して、歯を作った場合のバランスを考えて隙間の大きさを設定しています。このように歯の隙間のサイズを設定しています
では、次の段階に移ります。
これから、歯が無いところ(欠損)に対してどのように歯を作っていくか(再建)の段階に移ります。
その場合の選択肢は3つです。
1. インプラント
2. ブリッジ
3. 着脱式の義歯
今回は、着脱式の義歯は選択枝に入らず除外され、1 > 2 の治療計画となりましたが、
稀な問題が生じたため(後述)結果としてブリッジによる回復を行いました。
先に結果を示します。
審美的回復後01
審美的回復後02
審美的回復後03
角度別で見ていきましょう。
矯正治療前
矯正治療後
ブリッジ治療後
矯正治療前
矯正治療後
ブリッジ治療後
まとめ
矯正治療(マウスピース矯正)の治療期間 約1年半
矯正治療の費用総額 842,400円(診査診断料、毎回の診察料、消費税8%込み)
ブリッジ治療(ジルコニア)の治療期間 約1ヶ月半
ブリッジ(6歯)の費用総額 837,000円(仮歯代込み、消費税8%込み)
(デンタルローン、各種クレジット払いも可能です)
治療に伴うリスク
矯正治療)知覚過敏、歯根吸収、歯髄壊死
ブリッジ)知覚過敏、歯髄壊死
今回のポイントとして、下のまえ歯が2本無い状態の審美的な点の回復を望まれていましたが、前歯の大きさのバランスが取り直すために矯正治療を行うことで、回復できたと思います。
心理的にも下のまえ歯が気になっていたとのことで、負担を減らせたのでは無いかと思います。
当初インプラント治療での治療計画を立てていましたが、チタンに対する生体の反応が思わしくなく残念ながらインプラント治療は中止となり、ブリッジになりました。
インプラント治療で行う方が多いので、その計画についても掲載しておきます。
インプラントの場合、2つのデータ(CTと口の中の3Dデータ)を合わせてシュミレーションと計画を立てます。
今回の場合は、非常に狭小な骨にインプラントを入れることになります。またそこにピンポイントでインプラントを配置していく手術技術も求められます。
インプラント治療のシュミレーション画像 01
インプラント治療のシュミレーション画像 02
インプラント治療のシュミレーション画像 03
このような狭小なところにインプラントを配置させるのは非常に難しいので、手術を正確に行うためのインプラントガイドを3Dプリンターで作成します。インプラントガイド 01
インプラントガイド02 正面から見たところ
インプラントガイド03 上から見たところ
インプラントガイドはドリルを正確に位置づけさせることにより、手術時間の短縮と手術精度の向上が見込まれます。
注意事項)全ての治療には個人差があり、治療の結果は異なります。
矯正治療後は、後戻り防止として夜間のみマウスピース(リテーナー)の装着が必要です。
写真使用について患者さんに許可を得ています。