セラミック治療のよくある例 その14 変な味がする歯を探ってみたケース
なんとなく変な味がするという方です。
こういう場合たいていは歯に穴があいていて
中で腐敗していることが多くあります。
下のいちばん後ろにある歯の表面の銀歯を外したところです。
この方の場合、
かぶせもののつけ根の部分に大きなむし歯ができていました。
むし歯は歯ぐきの下の部分まで及んでいます。
掃除しづらい空間が常にあると、そこで細菌が繁殖します。
かなり臭いはずです。
歯の内部の問題がないことを確認して、
グラスファイバーと樹脂で補強しています。
矢印の部分がグラスファイバーです。
釣ざおに使われるのと同じ成分で、歯もたわみますから都合がいいわけです。
医療用のグラスファイバーを用いていますのでご安心下さい。
さて、この歯ぐきより下の部分に歯のきわがいってしまってます。
深づめの状態です。
どれぐらいの深づめ状態か歯ぐき用の物差しで調べています。
7mmほどの深さがあるようです。
今回の場合は深づめ状態の修正処置をすることになりました。
(歯周組織再生療法というやり方もありますが今回は不要でした)
修正後は2mmと浅くなり歯のきわもバッチリ出ていますので
これで修復処置ができるようになります。
処置後2ヶ月経過した状態です。
一部むし歯の取り残しがありましたので、
樹脂を追加しています。
口の中で歯をスキャンして作ってきたセラミックを接着します。
一番後ろにある歯ですがしっかりといつもと同じように接着します。
遠目から見るとこんな感じです。
前後で比べてみましょう。
変な味の原因となるような腐敗する場所は残っていません。
口が臭いというのは細菌が繁殖している場合が多いようです。
口の中で何かが腐っていますよ!のサインですから
なかなか言いにくいことでしょうが臭い方が周りにいたら、
歯周病の話をそれとなくお話してみてはいかがでしょうか。